これは、私の御世話になっている知人の話です。
その人をAさんとします。
いつも、その人が通る道路で、人身事故があったそうなんです。
亡くなったのは若い男性。
Aさんは 「若いのに気の毒ねぇ、かわいそうだ」 と思いながら
花の添えてあるその場所を通って家に帰りました。
・・・・・ん?・・・・・
何か気配を感じて振り返りましたが、誰もいません。
その気配をずっと感じながら、Aさんは家に着きました。
玄関を上がって、台所に行っても 玄関のほうに、その気配はまだあります。
Aさんは玄関に向かいました。
すると・・・
そこには、血だらけの若い男が立っていたのです!
Aさんはとっさに
「ここはあんたの来るところじゃないの!
私はあんたなんか知らないんだから、出て行ってちょうだい!!」
そういうと、その男は スッと消えたそうです。
幽霊に情けをかけるのはやめましょうと、Aさんは言っていました。