これは人から聞いた話です。
ある人・・・これを仮にA子としましょう。
A子さんは大学生になるので、1人暮しをすることになりました。
なので、色々と生活に必要な物を揃えなきゃいけません。
A子さんのマンションには鏡があるのですが
それとは別に全身をうつせる姿見が欲しかったのです。
ですが、他の物をそろえているうちに残金が少なくなってしまいました。
親に頼るのもなんなので、少しでも安いものを、とお店めぐりをしていました
ある日、古道具屋で、とてもいいものを見つけました。
店主に言っていざ買おうとすると 「売れ残りだからただでいい。」
そう言われ、断ったのですが
店主はもらってくれの1点バリで 断るのも悪いので結局もらうことにしました。
A子さんはその鏡を自分の部屋に置いてしばらくは何もありませんでした。
そう、あの日までは・・・。
某日、A子さんは大学の飲み会ですっかり遅くなってしまい
酔いも回っていてベッドまで辿り着けずに床で寝てしまいました。
・・・午前2:20頃
蒸し暑くてA子さんは起きてしまいました。
しばらく呆然としていると 「ピチャ・・」 と言う音がしました。
最初は聞き間違いだろうと思いほおっておいたのですが
まだ・・「ピチャ・・・ピチャ」 という音がしたので泥棒かな?と思い
用心して行って見ると なんと姿見が赤く染まっていました。
その赤が何かわからなかったので、近づいてみるとそれは・・・
血でした。
夥しいほどの。そこでA子さんの意識は途絶えてしまいました。
翌朝、9:00頃目を覚ましたのです。
恐る恐るその姿見を見ました。
が、そこには血はおろか、水一滴もついていませんでした。
A子さんは見間違いと思いほおっておきました。
ですが、それは始まりにすぎなかったのです・・・。
昼、A子さんが帰ってきて ふと姿見を見ると
一瞬髪の長い女の人がうつったり (A子さんはショートです)
血が流れたりと異常が毎日つづきました。
しかもそれは昼も夜もいつも2:24におこるのです。
A子さんはそんな日々が続いていて、やつれてしまいました。
友達に言っても信じてもらえないので 部屋にビデオカメラをつけておくことにしました。
そのビデオには、はっきりとその光景がうつっていました。
はじめて姿見に異変が起こってから数えて44日たった日。
その日がA子さんの最期の日になってしまいました・・
A子さんは鬱状態になり、夜も眠れませんでした。
am2:24
その姿見から再び血が流れ始めました。
今までにないほどの量で・・・・
しかし今度はそれだけではすみませんでした。
鏡の中から人の手が出てきたのです・・
とっさの行動で鏡を割って女の人は消えたのですが
血は止まるどころか、増える一方でした。
その血はまるで生き物のようにA子さんにむかっていきました。
A子さんは恐怖で声がでませんでした。
その血は集まってある形をつくりました。
それは・・・
鏡にうつった女の人の姿でした。
やがてA子さんは亡くなりました。
死因はショック死だそうです・・・
鏡の怨念が消えたかどうかは定かではありませんが
あのビデオはまだ出回っているという話です。
万が一、貴方がそのビデオを見つけたらすぐに壊してください・・
次はあなたの番かもしれませんから・・・・