これは塾の先生から聞いた話です。
日本道路公団が道路を作るときに標識をどうするか職員達で話し合いました。
ある一人の職員が
「参考になるような写真を撮ってそれを基にして標識を作ろう」 と、提案しました。
残りの職員達も賛成し、およそ一ヶ月後には
全国各地で撮られたたくさんの写真が集まりました。
標識を作るためには
参考写真の被写体となった人達に許可を取らなくてはなりませんでした。
大人の男性が小さい女の子の手をひき仲良く散歩している写真が採用され
ある職員が現地に赴きました。
「すいません、この人たちをご存知ですか?」
その職員は付近の住民に聞いて回りましたが
その写真を見た途端に皆口を閉ざすのでした。
(おかしいなぁ....?この辺りの筈なのに....)
諦めて職員が帰ろうとしたその時 背後から老婆の声がしました。
「それは私の孫です!」
職員は喜び、老婆に聞き返しました。
「本当ですか!?」
「ええ....でももう居ないのです....」
「えっ!?」
「誘拐されたのです・・・そう、この男があの子を殺したのよ!」
そう言うや否や、老婆は堰を切ったかの様に激しく泣き出しました。
その職員は後でその女の子が写真を撮った時間の直後に殺され
犯人も自殺したことを知りました。
何かの手違いでその二人の写真はそのまま採用され
全国にその標識は置かれる事となってしまったのです・・・
そう、あの標識です。
じっくり見てください。
女の子が男から逃げようと必死に抵抗しようとしているのが分かりますか・・・?