これは、私の友達のY子が体験した背筋も凍るお話です・・・
Y子達一家は、お盆が近づいてきたので父の実家に帰ることになったのです。
そこはとても田舎で、まわりあるものすべてがすべて自然でした。
そんなY子は、ふだん都会では見れない物を 興味津々で弟と二人で遊び回っていました。
そんな時・・・、悲劇は起こったのです・・・。
Y子と弟は、昼ご飯を食べた後
森へ行って昆虫採集をしようと思い早速出かけて行きました。
20分も歩くと、森の入り口は見えてきました。
二人とも走って森の中へ入って行ったそうです。
どんどん奥へ進んでいくと たくさんの昆虫がいたので
二人はそこで昆虫採集をする事にしたのです。
どれくらいたったかわかりませんが、急に辺りが暗くなってきたのです。
「雨かなー」っと思ったY子が弟に帰ろうと呼びかけました。
ところが、さっきまで後ろで昆虫を採っていた弟がいないのでした。
Y子は必死で辺りを捜しまわりました。
でも森は広く一向に弟は出てきませんでした。
仕方なくY子は家に戻ろうとしお母さんたちに捜してもらおうと思いました。
元来た道をまっすぐ進んでY子は家に帰ろうとしました・・
ところが・・・
森の出口が見つからないのです・・・
パニック状態に陥ったY子は その場で泣き叫びながら、暗い森の中をさ迷いました。
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すると、ある大きな木の下に弟がいるではありませんか。
急いでY子は弟の所へ行き
「どこ行っていたんよ!?捜したんやからね!!」
ときつく言うと、弟はこんな事をY子に言いました。
「この森には誰かおる・・・」
「はよ逃げんと殺される・・・・はよ逃げんと・・・」
「えっ?」
Y子は弟に言いました。
「何言うてんの。からかうのもええ加減にしい!! 」
「はよ帰るよ!!」
と、その時、ふいにY子の背中に冷や汗が走りました。
誰かが後ろにいるような・・・ そんな気がしたのです・・・・
Y子は弟の言っている事が間違いないと確信したのです。
何かの気配を感じるのです。
すぐに弟の手を引き、Y子は全速力で走りました。
「はよ、逃げな!! 何ボーッとしてんの!?」
Y子は意識がおかしい弟に言いながら 猛スピートで逃げ去りました。
すると、この二人に追い討ちをかけるように 後ろから恐怖の声が聞こえて来ました。
「殺してやる・・・殺してやる・・お前が道づれじゃ・・・」
Y子は恐怖のどん底に落とし入れられ その場に倒れ意識を失いました。
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何時間たったのか、Y子は病院のベッドの上でした。
母親が、「目が覚めたんか?」 と聞くと
Y子は意識はあるが何故だか頭がボーッとしていました。
「あんたな、昨日森行ったまま帰って来うへんかったやろ。」
「心配して地元の人と捜したら、あんたら二人が倒れててんで。」
「一体何してたん?」
Y子は急に背筋が寒くなりましたが、すべての事を話しました。
すると母親は・・・
「ひょっとしてそれ、あの森で心中した人の霊とちゃうか。」
「昔ようけ死んでんて。おなあちゃんが言うてた。」
「怖い思いしたなぁ・」
その一言で、Y子はあの出来事がその心中した人の霊だとすぐわかりました。
本当に恐ろしいです・・・・
この話書いてるとき、急に頭が重くなりました・・・
読んだ方は気をつけて・・・・