GHOST TAIL

JuJu:怖い話と百物語

百物語

2000年/投稿者:(minako)

これは、私の友達のY子が体験した背筋も凍るお話です・・・

Y子達一家は、お盆が近づいてきたので父の実家に帰ることになったのです。

そこはとても田舎で、まわりあるものすべてがすべて自然でした。

そんなY子は、ふだん都会では見れない物を 興味津々で弟と二人で遊び回っていました。

そんな時・・・、悲劇は起こったのです・・・。

















Y子と弟は、昼ご飯を食べた後

森へ行って昆虫採集をしようと思い早速出かけて行きました。

20分も歩くと、森の入り口は見えてきました。

二人とも走って森の中へ入って行ったそうです。

どんどん奥へ進んでいくと たくさんの昆虫がいたので

二人はそこで昆虫採集をする事にしたのです。

どれくらいたったかわかりませんが、急に辺りが暗くなってきたのです。

「雨かなー」っと思ったY子が弟に帰ろうと呼びかけました。

ところが、さっきまで後ろで昆虫を採っていた弟がいないのでした。

Y子は必死で辺りを捜しまわりました。

でも森は広く一向に弟は出てきませんでした。

仕方なくY子は家に戻ろうとしお母さんたちに捜してもらおうと思いました。



元来た道をまっすぐ進んでY子は家に帰ろうとしました・・

ところが・・・


























森の出口が見つからないのです・・・




























パニック状態に陥ったY子は その場で泣き叫びながら、暗い森の中をさ迷いました。













すると、ある大きな木の下に弟がいるではありませんか。

急いでY子は弟の所へ行き

「どこ行っていたんよ!?捜したんやからね!!」

ときつく言うと、弟はこんな事をY子に言いました。






「この森には誰かおる・・・」

「はよ逃げんと殺される・・・・はよ逃げんと・・・」



























「えっ?」




















Y子は弟に言いました。

「何言うてんの。からかうのもええ加減にしい!! 」

「はよ帰るよ!!」

と、その時、ふいにY子の背中に冷や汗が走りました。

誰かが後ろにいるような・・・ そんな気がしたのです・・・・

Y子は弟の言っている事が間違いないと確信したのです。

何かの気配を感じるのです。

すぐに弟の手を引き、Y子は全速力で走りました。















「はよ、逃げな!! 何ボーッとしてんの!?」














Y子は意識がおかしい弟に言いながら 猛スピートで逃げ去りました。

すると、この二人に追い討ちをかけるように 後ろから恐怖の声が聞こえて来ました。






















「殺してやる・・・殺してやる・・お前が道づれじゃ・・・」





















Y子は恐怖のどん底に落とし入れられ その場に倒れ意識を失いました。














































































何時間たったのか、Y子は病院のベッドの上でした。

母親が、「目が覚めたんか?」 と聞くと

Y子は意識はあるが何故だか頭がボーッとしていました。

「あんたな、昨日森行ったまま帰って来うへんかったやろ。」

「心配して地元の人と捜したら、あんたら二人が倒れててんで。」

「一体何してたん?」

Y子は急に背筋が寒くなりましたが、すべての事を話しました。

すると母親は・・・

「ひょっとしてそれ、あの森で心中した人の霊とちゃうか。」

「昔ようけ死んでんて。おなあちゃんが言うてた。」

「怖い思いしたなぁ・」

その一言で、Y子はあの出来事がその心中した人の霊だとすぐわかりました。

本当に恐ろしいです・・・・

この話書いてるとき、急に頭が重くなりました・・・

読んだ方は気をつけて・・・・