2年前の夏に、京都と滋賀を旅行した時に
滋賀で一泊したビジネスホテルであった出来事です。
その日は、浜大津という駅前にあるビジネスホテルを取りました。
単身旅行なので、シングルを希望し 空き部屋があったようなので
今晩はそこで宿泊となりました。
このホテル全体の印象として、まず外観からして古びて暗い上に
これはオーナーの趣味なのでしょうかあまり趣味が良いとはいえず
統一のされていない美術品をブロンズ像から壁掛けの絵画に至り
館内所狭しと飾りたてホテルの異様さをさらに際立てておりました。
部屋は6階とあって、目の前の琵琶湖も眺望する事ができ
先程抱いた異様さも幾分か紛れてきました。
夕刻にチェックインしたとあって、荷物も適当に片付けた後
持ち込みの食事でさっさと夕食を済ませしばらくTVなど見て、過ごしておりました。
すると、部屋が急に暑苦しくなった事に気付き
壁面設置のエアコンパネルを見ると どうやら停止してしまっているのです。
自分でパネルをいじっても、動く様子もないのでフロントに伝えました。
フロントで確認調節してもらい、しばらくすると冷風も戻ってきました。
がしかし、ものの5分も経たないうちに
またエアコンが停止したので再度フロントに連絡しました。
フロントも申し訳なさげにしばらく待ってもらうよう伝えた後に
また元に戻してもらいました。
次はないだろうなと、不安に思う中予感は的中しまた停止してしまいました。
さすがに、次は苦情を申し立てました。
同じように冷風が戻るのを待つ中
これは部屋を変更した方がよいのではと思い始めた頃
突然、部屋を
「ダン!ダン!ダン!ダン!急いで!」
と入り口扉を叩くではありませんか。
フロントが直接来たのかと思いびっくりしつつ
出ようと入り口に向かおうとした時
今度は
「バタバタバタ!ガガガ!バウン!バウン!」
と あんな固定された扉がですよ 縦に横にと、凄い音をたてて上下左右と揺れたんです。
まるで引き戸の戸を外そうとするかのように動いたのですよ!
度重なるエアコンの不具合といい、何もかも気味悪くなり
すぐにフロントに繋ぎ、もうどうなっているのか?
それと、誰か部屋によこしたのかと尋ねると
「お部屋を変えさせていただきます。」と・・・
私もそれ以上は追及せずにそうさせてもらいました。
この出来事がいわゆる「霊」によるものなのかどうかはわかりません。
誰か酔っ払い客のいたずら等他にも物理的な原因も考えられ
そうとは決め付けられない弱さがあるのですが
しかし、後日この出来事を友人達に話した内の一人が・・
「会社の研修でそのホテルを使用した事があるけど
行く前から、そのホテルは『出る』という噂で持ちきりで
しかも、"美人画を飾ってある階≠フどこかの部屋に出る」 と・・・
ここを知っている友人がおりました。
・・・いわく付きのホテルだったと、思うしかありません。