これは母が中学生のときに体験した話です。
以下は本人の体験を記します。
夏休み前、学校に通う途中の道端に3匹の子猫が捨てられていました。
炎天下の中だったので日増しに弱っていき 死んでいくのを毎日友達と
「今日はどうかな 今日はどうかな」 といいながら見ていました。
ある日とうとう3匹は死んでしまいました。
蛆が湧いていろんな虫に食われて土に還っていきました。
そしてそのことがあってから数日後 もう忘れてしまって学校で盆踊りがあって
その道を通ったとき暗闇の中に白い煙がぼおっと立ち昇って
上を見上げると3匹の猫の形をしたもやもやした雲のようなものが目を覆いました。
「うわあー 猫だあー」と言い,急いで逃げました。
今でもはっきり覚えてます。
それから、2年後の同じ日の盆踊りの日
そこをとおり100mほど通りすぎたところに背の高さ位ある草むらがあって
その中で何か赤く光るものがちらっと見えました。
なんだろうと思って近づいてみると
「ふーー ふーー」
と何か荒い鼻息のようなものが聞こえてきて
その瞬間 ばっと熊のような大きな動物が出てきて一目散に逃げました。
右に曲がる道があったので曲がると
その得体の知れない動物は曲がらずにまっすぐ走っていきました。
母が無事でよかった。
僕は生まれてこなかったかもしれない。