GHOST TAIL

JuJu:怖い話と百物語

百物語

母の体験
2000年/投稿者:(羅刹)

これは母が中学生のときに体験した話です。

以下は本人の体験を記します。

夏休み前、学校に通う途中の道端に3匹の子猫が捨てられていました。

炎天下の中だったので日増しに弱っていき 死んでいくのを毎日友達と

「今日はどうかな 今日はどうかな」 といいながら見ていました。














ある日とうとう3匹は死んでしまいました。

蛆が湧いていろんな虫に食われて土に還っていきました。

そしてそのことがあってから数日後 もう忘れてしまって学校で盆踊りがあって

その道を通ったとき暗闇の中に白い煙がぼおっと立ち昇って

上を見上げると3匹の猫の形をしたもやもやした雲のようなものが目を覆いました。

「うわあー 猫だあー」と言い,急いで逃げました。

今でもはっきり覚えてます。
















それから、2年後の同じ日の盆踊りの日

そこをとおり100mほど通りすぎたところに背の高さ位ある草むらがあって

その中で何か赤く光るものがちらっと見えました。

なんだろうと思って近づいてみると
















「ふーー ふーー」
















と何か荒い鼻息のようなものが聞こえてきて

その瞬間 ばっと熊のような大きな動物が出てきて一目散に逃げました。

右に曲がる道があったので曲がると

その得体の知れない動物は曲がらずにまっすぐ走っていきました。

母が無事でよかった。

僕は生まれてこなかったかもしれない。