3年ほど前のことです。
T書房のUMA関係の本を購入し
表紙の「ビック・フット」(だったと思う)のカラー写真を見たときです。
その写真は、巨大な猿人が歩いているものでしたが
全体的に蒼っぽく写っている中に黒いアイ・シャドーを付けた
猫のような大きなつり目の女がニッと笑っているのです。
真っ赤な口紅を付けた唇の両端がぐっと上に上がり
そこから見える白い歯が光っているのも判りました。
人か・・?
そう思いましたが 目のサイズが顔の大きさから比べると異様に大きいのです。
美人ではありましたが、人ではありません。
まるで魔女のようでした。
気持ち悪くなり、早速母にこの写真を見せました。
しかし母の返事は意外なものでした。
母には女の顔が見えず得体の知れない顔が3つ写っていると言うのです。
目はギョロリとしているというのですが、自分には全く見えません。
同様に母も女の顔は全く見えないと言うのです。
そして不気味な事に、この3体の顔の目が動いたと言うのです。
この間、1週間ほど日が経っているのですが
目の黒目の部分が移動したということです。
どんな顔なのか詳しく説明をしようと絵にしていた時に
突然母が胸のあたりを押さえて苦しみだしたのです。
そして、部屋の隅までずっと歩いてうずくまってしまいました。
びっくりして駆け寄ろうとすると
「来るな!」
そう言うんです・・
心臓発作か?救急車呼ぼうかと言う自分に
「違う、心臓じゃない。体が痛い。かきむしられているようだ!!」
「あれだ・・・!!」 とこの本を指差すのです。
「もしかして何か憑依したのか・・・?!」
とっさに、母の背中にまわると、ありったけの声を出して
「お前の来るとこじゃねぇ!!とっとと帰れ!!」 と何度も怒鳴りました。
霊に甘い顔を見せるなと霊感の強い人に言われてたので
とにかく何も見えない空をにらみつけ怒鳴りました。
しばらくして母の苦痛も無くなり落ち着きを取り戻しましたが
背中の痛みが残ったままでした。
後で母に詳しいことを聞くと、苦痛は前から後ろにかけて広がり
爪で引っかかれたような痛みでそして誰かが負いかぶさったような感じだったそうです。
「母と自分の見たものが違っていたのはそれぞれ見るご縁が違っていたからだ。」
と霊感の強い人に言われました。
やはりその本は危険だから処分しておいたほうが良いということで即処分してもらいました。
一枚の忌まわしい写真がこんなことになるとは・・・
これはやはり何かの祟りなのでしょうか?
大事には至らなかったにしても、もうごめんです。