私の弟が、家で体験した話です。
当時、弟は中学三年生の受験期。
そして私は海外に留学しており 家にはいませんでした。
この話は、私の帰国後、弟に聞いたものです。
ある日、受験勉強のために弟は 夜中の2時ごろまで起きていました。
けれども、いい加減眠くなったので
寝ようと寝る支度をして2Fの自分の部屋に戻りました。
ちなみに、2階は弟の部屋だけで私の部屋はその真下の一階。
建て増ししたために、両親の寝室とははなれています。
すると、なんとなく下で人か何かの気配がしたんだそうです。
おかしいな、と思ってそーっと見に行くと
見知らぬおばあさん(しかも半透明) がうろうろ、なにかを探し回っている!
そのおばあさんのいるところを通らないと両親の寝ている部屋まではいけないので
すぐに弟は2階の部屋へ戻りました。
ところが気になって2階から下の様子をうかがっていると
なんと、こっちへ来る!
そして1階の私の部屋へはいっていったそうです。
しばらくして、出てきたおばあさんは一言
「・・・いない・・・!」
そして、2階への階段を上ってきたそうです。
あまりの恐ろしさに、弟は布団を被っていると
部屋へ誰かがはいってくる気配がして・・・
「ズンッ!」
と体が重くなり金縛りにかかりました。
必死で動こうともがいて布団をはねのけると
そこにはお婆さんの顔が・・・!!
そのあとは、どうやって階段を降りたかもわからず 気づくと両親の部屋にいたそうです。
その後、そんなお婆さんは2度と現れず
両親にも「疲れていたんだろう」と相手にされなかった、ということです。
が、私だけは、私の部屋に入って
「いない・・・!」
といったお婆さんの言葉だけが気になり
しばらくは電気をつけっぱなしで寝ることになりました。
私がその部屋にその時にいたらどうなっていたのでしょう・・・?