が痛い
投稿者/メトロ


これは、母の高校の先生が体験した、本当の話です。………(仮名)小林先生の友達(仮名)浅野さんが、一人で旅行に行くことになったそうです。結構な遠出で、小林先生は浅野さんの車を見送りに行ったそうです。「じゃあ、楽しんでこいよ」浅野さんは笑って、車を発進させました。午後3時。太陽が高かったそうです。………しかし、夜中の0時。小林先生が深夜番組をみていると、ふいに、コンコンと、ドアを叩く音がしました。誰だろう、と思い、ドアを開けるとそこには人影が立っていました。「浅野?」「ああ……」その人影は、午後に見送った浅野さんだったのです。こんな時間にどうした、と小林先生は尋ねました。「どうしたんだよ、お前。……旅行は?」「ああ、まあな………」 浅野さんの答えはあまりなっていなくて、小林先生は訝しげに思いました。遠出の旅行のはず、こんな時間に帰ってくるなんて、と。 しかし、その時小林先生は何も気に止めませんでした。 すると。。「なあ 小林………、「腹痛止めの薬、ないか?」「え?」 「腹が、さ。痛いんだよ……」 腹痛?と、聞くと、浅野さんはうなずきました。 「そんなの無いけど………」 見ると浅野さんの顔色は良いとはいえないもので、 少し様子がおかしいな、と思いました。 本当に腹痛止めの薬はなかったので、 「顔色悪いぞ。病院行ったほうがよくないか?」と言いました。 「ああ……、そうするよ………」 じゃあ、と浅野さんはそれ以上何も言わず、アパートをあとにしました。 大丈夫かな、と小林先生は思いつつ、また深夜番組を観始めました。 ………翌日、小林先生はある話を聞きました。 『浅野が交通事故で死んだ。』 その詳しい話を聞いて、小林先生は凍りついたそうです。 浅野さんは、旅行へ行く高速道路で、 反対車線の車と正面衝突をして夜中、亡くなった。 浅野さんの車はぺしゃんこになり、 そして、 ハンドルに腹をはさまれ、苦しみながら死んだそうです。 ………この話が何を意味するかわかりません。 ただ、”そういうもの”は存在するのだと、改めて私は思いました。

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