こにあるの?
投稿者/みっきちゃん


これは、実話です。住所も調べれば解るし、でも、NETが一般家庭に普及してる今「そこ」にお住まいの方の事も考えて、あえて書きません。今から、四年前(1997年5月)。
私はある雑誌のライターをやってる彼に「実は、今度さ、夏の特集で恐怖体験をやって欲しいってことで●●編集部から依頼が来てるんだ」「へぇ。やるの??」 私は、彼がいつもより「この手」の仕事を避けたがってるように見えました。いつもなら「たいした事ないだろ?きっと」とケタケタ笑ってるのですが・・この日ばかりは、絶対やりたくないと言う感じでした。彼は、某有名神社に神主の兄を持ち、自分自身はかなりの霊感を持ってる人です。私が体調を崩している時、それを言わなくてもどのくらい体調が良くないかを把握 できてしまうくらい「周りの霊と話せる」らしいです。その彼が、固まるほどの霊・・彼の、手元に置かれた一通の便箋が目にとまりました。「●●編集部御中」と書かれていました。私は、その便箋を取り上げて・・「行かない方がいいかもね」 そう言うと、彼は、頷くだけですが「これ断ったら、●●編集部の仕事取れなくなるよ…」と落ち込んでしまいました。行かない方がいい。これは直感でした。読者の投稿でした。内容は・・「●●編集部ご担当様私たちの家に、毎日変な現象が起きます。調査に来てください。(中略)  そして、助けてください。東京都八王子市●●町●丁目●番地●号朝倉 沙央里(仮名) 菜々子 (仮名) 」翌日、私は彼に付き合って、仕方なく八王子の某マンション前にいた。彼は部屋の番号も見ずに 「あの、三階の左から●番目の部屋だよ」 「どうして解るの?」「人が…いや、呼んでる?ちょっと違うかなぁ?おかしい・・」「 恐いとかそういうんじゃ ない・・いつもとここ違う現場だよ」「空気がかなぁ?とりあえず行って見よう」 家主はげっそりとした顔つきで私たちを出迎えてくれた。「いらっしゃいませ。お待ちしてました。どうぞお上がりください」彼は「具合良くないんですね」それだけ言った。私が見ても確かに出迎えてくれた、朝倉姉妹は具合が悪くて仕方がないって感じだった。部屋に入った直後、悪寒が走るのを覚えながら私は気が付かずに彼の背中のシャツをギュッと握り締めていた。彼は、解っていたように、私の手を握りペシッと額を叩くと「これは助手って言うか、連れなんですけど・・女性だけのお部屋だと言うことで、手伝いに来まして、私と共に調査いたします」「そうですか」今にも消え入りそうな声だった。二ヶ月前、この家を購入したらしい。そして住んでは見たものの、
毎日毎日昼夜関係なく「それ」は辺りをウロウロするらしい。いる。 何かが動いてる。彼は姉妹の話を聞いてる最中も・・落ち着かない様子だった。「・・・」私も彼も終始無言だった。
部屋全体にもやが掛かっているように霞、何処からか、蒸し暑い空気が漂う。夜になり、帰ろうとしたが姉妹が「泊まっていきませんか?夜のほうがわかり易いと思いますから」
3LDKの部屋は生活感がなくまだダンボールに入ったまま手をつけていない荷物も、いくつか置かれていた。私と彼は、玄関そばの8畳くらいの部屋に案内されてそこで一晩ドアを開けたま ま雑魚寝することになった。夜中一時をまわった頃、蒸し暑さに目が覚めて彼を見ると、うなされていた。「大丈夫?」「ああ。平気だよ…けど…」「なにか…いる…」「解ってる」彼はギュッと目をつぶって、私を抱きしめて「頼むから…あっちへ行ってくれ」 私も、恐怖で声が出なかった。彼の、直ぐ横に・・細くて白くて・・・・水の滴る音と共にゆっくり・・目を上にしていくと・・・くびれた細い腰・・・綺麗な胸があった。そ・・その上は・・・・・・・なかった。何も。右手がこっちに伸びてきて・・ 「あ・・・」あっちへ行って!!こっちにこないで・・・・彼は私の身体を抱きしめたまま「見るな」それだけ言った。それは、ゆっくり手探りで何かを探す動作をしていた。そして、私の横を通り過ぎて廊下へ入っていった。気が付けば、全身筋肉痛で、動くのもやっとと言う感じだった。彼は余りの恐さに、ここにいたくないと私を連れて近所のコンビニへ行った。「さっきの・・・」「強烈だった・・・あそこにいたらお前、連れて行かれるぞ」 「何処に?」「決まってるだろう?・・お前の頭を探してた。だから、抱きしめて隠してたんだよ」「イツまで、探してるのかなぁ?」「解らない」彼は呆れた顔して、私を見ていた。次の日、私と彼は、姉妹に 「女の方、他に住んでいませんでしたか?」と聞いてみたが心当たりはないと言う。不動産屋は姉妹が聞きに来たわけじゃないから
話す義務はないと言うことだっ た。新聞で調べると そこには今から三ヶ月前姉妹が入居する一ヶ月前、女性が変死したらしい。全裸首なし腐乱死体女性発見される。東京都八王子市●●マンションに住んでいた女性が入浴中に倒れ、死亡。尚、倒れた際に追い炊き中の浴槽へ頭を落とした状態にあり、頭部は熱湯の中で 溶けてしまったらしく白骨状態だった。ぞっとするような、内容がそこには書き綴ってあった。今もなお、あの女性は、首を探して昼夜関係なく長い髪の自分に合う「頭」を探し求めているだろう。

戻る