セットテープ
投稿者/宗夜


俺が小学四年生の時面白半分に寝ている間、音を録音することにした。寝る前にカセットテープの『録音』のスイッチをしっかりと入れ、就寝しました。次の日。学校から帰ってくると、早速聞いてみることにしました。音量をいつもより大きくして、耳をすまして聞いてみる・・何も聞こえない。早送りをして、もう少し後のところを聞いてみる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も聞こえない・・・何度も早送りをしては再生、を繰り返したが、何も聞こえなかったので、そのまま放置していた。本当はとれていたのにもかかわらず・・・それから二年・・・俺が小学校6年の時、勉強をしながら音楽を聞いていた。しかし、いつもCDばかりでつまらなくなったので、カセットテープの音楽でも聞こうと思い机の中をあさってみた。すると、そこには一つのテープがあった。早速テープレコーダーに差しこみ、聞いてみる。それには、5年の時にTVやビデオの音声を録音されているテープだった。いつしか勉強も中断して、そのテープに聞き入ってしまった。そして、場面が変わった。何も音が流れない。その時、すぐに俺はこのテープが何か分かった。四年の時、夜録音したテープだと・・・。 さっきまでのは、その録音したのに上書きしたのだ、ということも理解した。俺は『何もとれてないか・・・』と思いながらも何も聞こえないテープをそのままに勉強を再開した・・・その時「ガタン!!!!!!」 テープレコーダーから物音が聞こえた。え・・・。俺はシャーペンを止めて、テープレコーダーを見つめた。またも物音がする。なにこれ・・・。俺はすぐにヘッドホンを持ってきて、もっとよく聞く事にした。その時、かすかだが物音以外にも何か音がするのに気付いた。音量を一気に上げて、しっかりと聞いてみる。それは・・・『声』だった・・・よく怖いTVとかでやる人形の声、という表現が一番近い。あの甲高い声。何を言ってるかはよくわからなかったが、一つだけハッキリと喋る言葉があった。何度も巻き戻し、再生を繰り返し、その声を理解した・・・それは・・・『・・・怖がり・・・』 ハッキリそう言っている。早口だが、間違いなかった。そして、しばらく物音が続き、なんの音も聞こえなくなる。冷や汗が出て、体中が冷たくなった。実は、小学四年の時、押し入れにはとても沢山人形を置いていた。まさか・・・とは思ったが、それ以外に説明がつかなかった。そして、現在中学二年。 未だにその音がとれた部屋で俺は過ごしている。その人形は今ではどこにいったかわからないが、今でも怖くて眠れない日が時々ある。あれは・・・何だったんだろうか。

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