いたマウス
投稿者/Holic


私がパソコンという物をいじり始めたのはたしか小学校6年生の時だろう。親父がまた何かでかい物を買ってきたな、と。その頃はまだインターネットなどの通信網は今ほど流行っておらずせいぜい表計算や文書作成、あるいはゲームをたしなむ程に私はパソコンをいじっていた。あれから、約・・・6年だ。時が過ぎるのは早いものだ。今は何だ?インターネット24時間つなぎっぱなしや電子メールは当たり前。ネットで買い物が出来るのも当たり前。時代は変わるものだ。この全工程、いや、パソコンのほぼ全てのプログラムに命令を下す入力装置それがマウスである。今、私の右にコツンと大人しくしている、いや、これを読んでいるアナタの手中にある物体。この普段欠かすことの出来ない可愛らしい装置に纏わる出来事です。それは半年前だろうか。季節は春。桜吹雪が風に舞う時期であった。この頃から私はネットサーフィンにすっかりハマってしまう。次々と現れる新しい情報、掲示板、チャット、などというインターネット通信網を活かしたシステムを利用しているとあっという間に時間が過ぎていくという毎日を送っていた。ある日、起きると右手の手のひらが少し紫色に染まっていることに気づいた。「あっやべぇ。昨日風呂入んなかったんだっけ?」と自分に言い聞かせ洗面所へ行き石鹸で洗ったら、すぐ落ちた。と、この時の出来事はすぐ忘れてしまった記憶がある。しかし、翌日の朝。紫色だ。何だこれ?・・・・・・・最近紫色の何か触ったっけ?いや、触っていない。触れば少なくとも左手も紫に染まるはず。原因は何だ?少々不気味な気分に襲われた私は急いで石鹸で落とすことしか出来なかった。しかし、次の日も右手のひらが紫なのである。これには参る。(ヤバイな・・・) 私は直感する。(もしや?まさか?それは無いだろ)自分の中の自分が何人も言い争いをしながら私は部屋に入り、マウスに触れる。そして手のひらを見る。紫・・・(!!!)コイツか!!?何故?私は何かにとり憑かたかのようにパソコンを立ち上げInternet Explorer内のお気に入りをクリックし、心当たりのあるサイトを開いた。恐怖系サイトである。これだ!こいつしか考えられない!そのサイトはいかにも怪しく、長時間滞在するには危険とも思える雰囲気である。メインページをよく見ると、画面の左下に小さく「注意事項」の項目があった。私は急いでクリックする。と、そこには恐るべきことが書かれていた。『本サイトを御覧になり、死亡に至った閲覧者が多数報告されています。そのため、このサイトに恨みを残し、回線を通じマウスに憑く自縛霊が存在するようです。本サイトを御覧になり、気分が悪い、手の色がおかしい、頭痛がする、視線を感じるなどといった症状があった場合、速やかにお帰りください。尚、こちらでは一切責任は負いません』と。恐ろしい。今思い出すだけでも恐ろしい。こんなサイトが存在していいのか?私は驚愕し身が震え上がった。(後略)11月、今ではもうそのマウスはご機嫌です。よかったよかった。手も治ったし。何処までも続く深いネットの世界。淵を見た者だけが経験する恐ろしい制裁。ヤバサイトは存在します。皆さん気をつけて・・・

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