と子
投稿者/あや


これは私が友達から聞いた話です。 あるところに若い夫婦がいました。 ふたりとも優秀な大学を卒業していて頭が良く、そのうえ、美男美女でしたから まわりの人達もうらやましがるほど、すてきな夫婦でした。 やがて、男の子が生まれました。 ところが、その子はふたりの期待をうらぎるように、みにくい顔をしていました。 人いちばんプライドが高い夫婦は、ショックをうけ その子を部屋にとじこめて家から一歩も出さなかったの です。 近所の人達には 「子どもは生まれてまもなくおもい病気にかかり、入院を続けている。」 と嘘をついていました。 男の子が三歳になった時、人目をさけて、家から遠くはなれた遊園地につれていきました。 はじめて外にでた子供は、うれしくてうれしくて、はしゃぎまわっていました。 が そのうち、 「ママ、おしっこ。」 といいました。 母親は、男のこの手をにぎると、公園のはずれの崖のそばにつれて行きました。 そして、こどもがおしっこをしているところを、うしろからつきおとしたのです。 男の子は、崖をまっさかさまにおちて死にました。 近所の人には、病気で死んだことにしていました。 それから何年かたって、夫婦にふたりめの子どもが生まれました。 男の子でした。 最初の子どもとは違って、かわいい顔をしていました。 ふたりはうれしくてうれしくて、とてもかわいがって育てました。 その子が三歳になると、お母さんは、いつかの公園に子どもをつれていきました。 子どもは、楽しそうに遊びまわっていました。 が しばらくすると、 「ママ、おしっこ。」 といいました。 母親は、公園のはずれの崖のそばにつれていって、おしっこをさせました。 すると子どもがきゅうにふりむいて、母親をにらみつけると一言・・・ 「今度はつきおとさないでね。」 「こんどはつきおとさないでね」 その最後のひとことが、ぶきみにひびいてくる。 そう、ふたりめのこどもは、最初の子どもの生まれかわりだったのです・・

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