今から約14年前に一度だけ制作したことのある
ジャック・オー・ランタン(ジャコランタン)を再度作ってみた。
今はハロウィンの時期。
街中で販売している陶器製のカボチャランタンも良いが
やっぱりこいつは自作するに限る。
という事で、今回買ってきたのは一個150円のかぼちゃを3つ。もちろん食用ではない。
同じものでは面白くないので、大きさ、色、形、それぞれ違うものをチョイス。
下絵を描く前。
デザインを考えてる時が妙に愉しい。
なんだかんだで結局同じ顔。
素材が違うんだから顔は同じでも良しとしよう。
前回同様、下絵が完成したら、まず頭を切りぬく。
これはロウソクを入れるための穴、そして蓋になる。
この時、若干斜め下に切り込みを入れておかないと蓋が落下する。
中身をティースプーンでくりぬいたら、下絵の上からカッターで切り込みを入れていく。
3つの写真のうち、一番イボイボした大きい奴が尋常じゃない固さで、
顔のくり抜きだけで実に30分もかかってしまった。
14年前に食用のかぼちゃでジャコランタンを作った際、
あまりにも固かったのを思い出したが、こちらもなかなかのものであった。
どうやら観賞用のカボチャでもある程度、固さに個体差があるのだろう。
綺麗にくり抜けたら、中身を洗おう。
この時の絵がなかなかホラーだったのでパシャリ。
クオリティはともかく完成。
中身にロウソクを入れて部屋の電気を落とす。
ロウソク着火。
3つあるとなかなかいい雰囲気になる。
この時、内部のロウソクが上蓋をあぶるため、焼けたカボチャのいい匂いがする。
これは陶器製のジャコランタンでは味わえない愉しみ。
こちらは市販のLEDモジュールでの装飾。(1枚目の写真もLEDモジュール)
陶器製やプラ製のジャコランタンを持っている場合は、改造してLED化するのも面白い。
カボチャの匂いは当然ないが、来年また使えるのでコスパ重視の方はこちらの方が良い。
生のかぼちゃランタンの寿命は早くて3日。
一週間後にはカラカラに干からびているか、腐ってしまう。
なのでまともに見れるのは、制作から1~2日程度の儚い命。
しかし、その儚さがまた良い。
デジタルデータの様に劣化しない作品の制作も良いが、
ハンドメイド故に全く同じものを作れないという無骨な制作物の思い出深さと達成感は
やはり実際の造形には敵わない。
皆さんも是非、両手をかぼちゃまみれにして
おひとつ作ってみては。
いい思い出になりますよ。